vol.2「オリジナリティー」

今回はオリジナリティの話をしたいと思います。

 

結論から言えば、ネットなどからコピペしてしゃべらずに、自分で考えてオリジナリティのある話をしましょう、ということです。こう言うと、そんなことはわかってます、ネットは参考にしてるだけです、という方も多いかと思いますが、採用する側から見れば、毎年おおぜいの金太郎飴にお会いします。
僕のいた会社では、面接官は1日に10〜15人くらいの学生を面接します。その中で印象に残るのはせいぜい2,3人です。2,3人しかまともな答えができなかったわけではありません。大多数が似たような答えをするので印象に残らないのです。就活に関する情報はあふれています。読むと「そうだよな」と思って納得するでしょう。結果的に、自分のアタマにコピペしてしまっている事実に気づきません。

例えばある年は「環境ビジネス」が旬でした。大勢の学生さんが「これからはエコ」とか「環境に貢献したい」とか口を揃えて言うのはたいへん不自然ですし、面接官も「あ〜、またか」と思ってしまいます。無意識に染まってしまってるんでしょうね。

 

実はコピペは今に始まったことではありません。僕が就活をした頃もコピペに陥ってしまった人をいっぱい見ました。当時はネットがほぼ無かったので、「就職ジャーナル」という雑誌が情報源でみんな読んでました。自分も当時の彼女に過去1年分をもらっていたのですが、それを読んで自分が染まってしまうのが怖かったので、最後まで読みませんでした。
ある時グループ面接で、他の就活生がみんな同じ格好をして、同じような話し方をしていたのがすごく印象に残っています。逆に、そこで会った個々人に関しては全然印象に残っていません。自分は服装も青いストライプのシャツを着て、ネクタイは真っ赤、靴とベルトは茶色というふうにちょっと変わってましたし、しゃべり方も「僕は」を貫き、「貴社」とは言いませんでした。一番自分自身が伝わるような方法を意識して採用していました。

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格好はさておき、就職ジャーナルを読破している就活生はコピペネタとはいえ、読んでる分、それなりにしゃべれます。ネタ帳を持たない自分は自分で考えて、就職ジャーナル生よりもさらに話せるように努力しました。自分で考えたネタは当然だれともかぶりませんし、内容がそれなりにあって、自信を持って話せれば、面接官にとってもそれなりに印象に残ったと思います。結果はどこも落ちませんでした。

 

オリジナリティのある話をするのは難しくありません。人間だれしも、生まれも育ちも違います。視点も思考回路も違うので、一緒に同じ経験をしても、それについて書かせれば同じ文章になることはありません。ですから、素直に自分の思考回路にまかせて考えればオリジナリティは出せます。
今も昔も、ついついコピペして個性を失ってしまうという落とし穴があることは変わらないと思います。その他大勢に埋もれてしまわないよう、意識的に自分らしさを追求していきましょう。

 

木村共宏kimura

工学部卒業後、総合商社にて18年勤務。海外営業12年、人事6年。採用チームのリーダーも務める。
2015年に退職し、現在は地方創生、人材育成、各種事業支援等を行う。