-内定者インタビュー-
増田湧介 さん
大手飲料メーカー(大学サッカー部主将)

増田湧介 さん

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<内定先>
大手飲料メーカー
嘘をつかないキャリア選択 知らないことを知る楽しさに出会えた

Criacao CareerインタビューVol.1として、体育会の部活動をやりきったあとに今年就職活動を行った増田湧介さんに、大学での部活動、そして就職活動を終えて、今思うことを聞いていく。

Q.大学での部活動4年間を通じて一番嬉しかったことは?

主将を務めていた4年生の最後のリーグ戦で3年半の公式戦で9連敗していた早稲田大学に勝ってインカレ(全国大会)に出場できた時。西が丘のスタンドが満員で、勝てば全国大会出場、負ければ引退という状況で仲間と力を合わせ、早慶戦に勝てたことは一番の喜び。

Q.主将としてチームのためにやっていたことは?

特に何もしていない(笑)
特に厳しくするでもなく、決してブレず、周りの選手が自分の姿勢を見て立ち戻れるような、そんな主将を目指していた。最初は主将になる上で厳しくやろうと考えたこともあったが、自分はそういうタイプではなかったし、挫折も経験した中で自分にとってのリーダーシップは何かを考えた上で、まずは自分が誰よりもやるべきことをやる、そういった姿勢で伝えることを意識した。

Q.主将としてうまくいかなかったことは?

これっていうことはない。常に仲間とぶつかりながら議論して解決していくようにした。
日本一を目標としていたが、誰も日本一になったことがないからみんなにも相談したし、個々人が真剣に向き合う姿勢を見せながら取り組んでいくと自ずとそれに近づいていけると思ってやっていた。
結果、目標としていた日本一になれなかったことは、経験が大きいように思う。自分が大学1年の時に全国3位になったが、それ以降全国の舞台を経験しておらず、その経験を自分以外はピッチで誰もしていなかった。インカレの緊張感はリーグとの違いがあり、経験するのとしないのでは違う。昨年自分たちの代でインカレを経験した後輩たちが今年その経験を活かしてくれると思う。

Q.部活で一番辛かったことは?

大学3年生で試合に出られなくなったこと。でもその経験が自分にとって、とても大事な経験になった。プロリーグであるJリーグに行くために、チームでも個人でも大事な時期に何も出来ないというところに直面してしまった。1年生からずっと試合に出続けていただけにショックも大きかった。

Q.それをどのように乗り越えた?

トレーナーからの言葉と一冊の本。
練習試合後に信頼しているトレーナーから言われた言葉。「ベンチに何かあるのか?」当時の自分は、無意識にワンプレー毎にベンチを見ていた。ベンチにいる監督に認められるためだけにプレーしていた自分がいた。
その言葉によって、何のためにサッカーをしていたか考えるきっかけとなった。サッカーが好きで、試合に出て自分のプレーをして活躍するためにやっている、その純粋な気持ちを取り戻して自分らしくプレーしようと決意した。
「武道の心で毎日を生きる」という本の中で、『居付く(いつく)』という言葉があり、これは、剣道で面を打ってやろうと一つのことに執着しすぎて視野が狭くなると、反対にやられてしまうよ、という意味の言葉。当時の自分は捉われすぎていたことに気づき、メンタル面も、フィジカル面においても武道の考えを取り入れ、自然体になり、調子を取り戻していった。

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Q.部活を通じて学んだことは?

自分のことを深く知るきっかけになった。
主将として人の心を動かすことができた時の喜びを知ることができたし、どうしたら人の心は動くのかを考え、そういった人たちと向き合っていけたことはいい経験になった。

Q.そもそも大学サッカーを選んだ理由は?

高校時にプロからのオファーもあったが、当時はプロの練習に参加しても、技術の差を痛感する出来事があり、すぐに通用する自信がなかった。自分の積極性を買ってもらい、オファーはもらえたが、大学で足りない部分ももっと磨いてから再びチャレンジしようと思った。

Q.現在プロサッカー選手ではなく就職活動を選んで思うことは?

プロになれなかった悔しさは常にある。
テレビでサッカーを見ると未だに悔しい気持ちがある。自分の中でシャットダウンしようとしていたが、14年間プロになろうと思っていたことを簡単に忘れることはできない。その感情とも向き合いながら、就職活動の道を選んだ。就職活動を通じて、世の中自分が知らないことが多すぎると気がついた。それが逆に楽しくて、自分が知らないことが世に溢れていることを知った時にワクワクが強くなっていった。

Q.就職活動をどのように行ってきた?

まずはOB訪問から始めた。
やはり現場にいる方の生の声を聞いて感じ、見たものしか信じられない。1〜3月はひたすらにそれを繰り返し、テスト対策も同時に進め、4〜5月は自己分析や面接対策を行っていた。面接対策では社会人の方から受かるためにどうすれば良いかという話を言われ、何か違うなと思いはじめ、途中でばかばかしくなってしまった。
また、やりたいことが明確になく悩んで、プロフェッショナルを目指してみたいというのもあって、酒蔵巡りをしてみた。でもハマらなかったのでまた、企業も見るようになった。

Q.就職活動する上で大事にしていたことはあった?

『嘘はつかない』ということを決めていた。
企業に合わせるということは絶対にしたくないと思っていた。自分を嘘なく表現してマッチする会社が自分にとっていい会社だと思っていた。

Q.企業選びの軸は?

ありきたりに聞こえてしまうかもしれないが、自分自身の成長と仲間と喜べるかの2軸。
成長の定義は、「できないことができるようになる。自分自身の工夫ができるようになる。」ということ。色々と見ていく中で、商社と食品メーカーが自分に合っているように感じた。自分の価値観を固めてからは、社会人の方の話を聞いて直感で選んでいった。自分のフィーリングと合うかどうか、は自分の素が出せるかどうか。

Q.最終的に大手飲料メーカーに決めた理由は?

結果食品メーカーで受かったところがそこしかなかったというのは事実。
でも本当に違和感なく、自分が遠慮なく、自分らしくいることができる場所がこの会社だった。実は選考途中で、辞退しようと思ったが、電話でそれを話した時に、何百何千といる学生の中にも関わらず、自分のことを深く知っていてくれて、真摯に話を聞き見ていてくれたことが素直に嬉しかった。人材大手の会社からも内定をいただいていたが、自分自身が成長できる、という観点では、間違いのない会社であり、素を出して面接もできたが、会社に入って素を出せるかという点に少し疑問を持った。社員に会っていく中で、入社して明確に何かをやりたい人が多く、そういった人たちに自分がついていけるか考えた時に少し違うかなと思った。

Q.就職活動を経て成長したことは?

人生を大きく考えるようになった。大らかになった。
目の前のことだけじゃない。将来何をしているか未だに分からないし、色々なことができる世界を知って、視野を広げて考えることができるようになった。就職活動を本当に悔いなくやりきれたことは満足している。

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Q.Criacao Career(CC)のセミナー等を通じて学んだこと、感じたことは?

嘘をつかないこと。視野を広げてもらったこと。
CCに参加していなければ主将はココに行けとかそういったプレッシャーに耐えられなくなっていたと思う。5.6月はやりたいことがなくて悩んだ。何か見つけなくてはいけないのかなと悩んでいた時に、CCの中で話を聞いてもらいながら、自分と向き合い、やりたいことがなくても良いんだ、人生がこれで決まるわけではないし、入った後に正解になるように動いて行けば良いと思えた。CCに来ていた神田さんの話をきいて、大企業だけでなく、自分のやりたいことを見つけて楽しく仕事ができていることにもとても魅力を感じた。CCに来ている社会人は、みんな自分のやりたいことを仕事の中に見出して、楽しんでいて、自分にとってのサッカーと同じように仕事をやっているところにビンビンきた。

Q.今後部活やりながら就職活動と向き合う後輩に向けてメッセージは?

よくみんな、現役で部活と就職活動をやっていたなと思った(笑)
部活動は今しかできないからその中で学ぶこと、得られることは今しかない。でもその中で就活のアンテナを1本立てておいて得られることも、沢山あるのだと思う。

Q.就職活動がスポーツに活きることはあると思う?

自分を知るということができるし、いろいろな価値観を言語化できる。たくさんの人に触れられるのでまた違った価値観も得られる。そういったことは全てにおいてプラスになる。

Q.就職活動をする後輩たちに大事にしてほしいこと

嘘をつかない。正解を作らない。
やりたいことが就職活動の時点で明確にない人は、自然体で臨んでマッチしたところがその人にとって幸せなことだと思う。やりたいことがあるならそれに突き進むのが一番。

Q.最後に、今後スポーツとどう向き合っていく?

まずはプレーしていくのが一番いいと思う。やっぱりスポーツをプレーしていく中で楽しさを見つけていきたい。

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