vol.2「内面的力」

前回、30歳を超えても活躍できる選手と20歳代の早いタイミングで選手を終えてしまう選手を分かつ要因について触れた。それは、技術・フィジカルの力というよりは「内面的な力」の差であるとことまで触れた。そこで、今回以降は「内面的力」をより詳しく説明する。

 

以下の図を見てほしい。これは選手の内面的な能力を図式化したものである。三角形の形をしていて、かつ、面積が大きければ大きいほど能力が高いということを表している。また、下の階層ほど後天的に身に着けることが難しいといわれている能力である。今回は一番下の階層、「知的基礎力」について触れることにする。

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「知的基礎力」とは、学校で習う基礎的な知識の事である。いわゆる、学校の勉強のことである。なぜ、身体活動をメインとするサッカー選手に知的基礎力が必要なのか。
それは、サッカーが身体活動だけでなく、「思考力とコミュニケーション力」を必要とするスポーツだからである。チームの方針や自分の考えは全て言語を通じて伝えられ、それを言語化して認識し、身体活動に紐づけるスポーツだからである。ベテラン選手の多くは、チームや監督からの要求を的確に把握し、自分の意志を言語化して伝えることが非常にうまい。つまり、自分の努力や成果がしっかりと他者に評価されるよう、適切な行動を取り続ける。また、次回以降、触れることになる「ポータブルスキル」「テクニカルスキル」の習得にも多く影響を与え、「知的基礎力」を欠くと、上の階層の能力が積みあがりにくくなる。

 

次回は「ポータブルスキル」について触れることにする。

 

神田義輝

人材紹介、人材派遣ビジネスに従事。株式会社リクルートエージェントで転職の支援や、日本プロサッカーリーグにて、Jリーグ選手へのキャリア教育、セカンドキャリアのサポートを経験。独立後はJリーグ、オリンピック委員会、リクルートキャリア等でアスリートのキャリア支援事業に従事。現在は株式会社山愛にてアスリートのキャリア支援事業責任者として勤務。